魔女の宅急便にでてくる『にしんとかぼちゃの包み焼き』はおいしいのか?まずいのか??
こんにちは。
『魔女の宅急便』
がやってて、ついつい観ちゃいました。がっつりラストまで(笑)
いやー
いい映画ですよね。
ちいさな魔女キキの成長ものがたり。
観るたびに感じかたやうるっとくるポイントが変わる映画です。はい。
「オトコのくせにきもーい」とか言わないでくださいね、映画を観て感動したり泣くのに性別も年齢も、さらには職業も趣味思考も国籍も宗教もなーい!と声を大にしていいたいです。
初めて観たときは…
トンボのことを意識し始めたのに、ちょっとしたことで気持ちが揺れたり素直になれないキキに対して歯がゆいような、もどかしいような気持ちになってジタバタしたものですが…
ある意味キキよりもジタバタしたかも、リアルに。
何回も観るうちに、
(キキは最初トンボを嫌っていたのに、いつから好感をもちはじめたんだろう?)
(トンボはずっとキキのことを「魔女子さん」と呼んでたけど、いつから名前呼びになったんだろう?っていうかきっかけは??)
(キキはトンボの、トンボはキキのどこにいちばん惹かれたんだろう…)
なんて、どんどん内面的なことが気になるようになりまして。
表情や声のトーンの変化を見逃すまいと、じぃーーーっと凝視してしまうようになりました。
そう、表情や声やちょっとしたしぐさで登場人物の性格や気持ちをていねいに表現している、ある意味実写の映画より生生しくてみずみずしくてリアリティにあふれている…そんな映画だと感じてもいます。ホントだいすきなんです、ジブリが。とくに魔女の宅急便が。
あ、そうそう!
気になるところといえばー
上品なおばあちゃんが孫のために毎年つくっているという、
「にしんとかぼちゃの包み焼き」
って、どんな味なんだろう?
にしんって骨がいっぱいあるよなぁ…食べにくいんじゃないか??
魚とかぼちゃってあまり相性よくない気がするんだけど…実際どうなの??
と。
そして孫が、いかにも忌々しそうに、
「ワタシ、このパイ嫌いなのよねぇー」
とほざく言ってのけますが、
①そもそも好きじゃなかったけどおばあちゃんをがっかりさせるといけないから好きなふりをし続けている
②ちいさな頃はだいすきだった。でも年頃になり好みが変わって嫌いになった
③年をとることでおばあちゃんの味覚が変わり、やたらしょっぱくなったり甘くなったりして嫌いになった
④その他
真相はどれなの?
なんてなことがやたら、妙に気になってしまうようになりました。
いや、最初の頃は「あの孫許せん!おばあちゃんとキキがかわいそうじゃないか!」とムカムカしちゃったんですが、何回か観るうちに(…ちょっと待てよ、好きなはず!よろこぶはず!っていう善意の押し売りみたいなのっていちばん厄介だもんなぁ…。ある意味あの孫はキキと違った意味で正直なのかも?!)と思い始めてきたんです。
玄関先に現れたキキに対して、
「ずぶ濡れじゃない…」
と言うのも、決してキキを見下しているとか汚がってるとかじゃなく、(こんなパイを届けるためにわざわざ宅急便って…)っておばあちゃんに対してイラッときてて、むしろキキには同情してたりして?!なんて思うようにすらなったんです。
いや、真相はわかりません。
どれもはずれかもしれませんし、ただ単純に性格がわるくて毒舌や嫌味をぶっぱなしてる可能性も少なくはないですが、エンディングでキキとあの孫がなかよくなっているところを観ると、ほんとのほんとはとってもいい子なんじゃないかなぁって思うんですよね。ええ。
あ!
キキだけは、誕生日に毎年届くあのチョコレートケーキが甘すぎたり微妙に残念だったとしても、
「わたし、このケーキ嫌いなのよねー」
とか絶対言わないことを切に希望です。